- Jealousy In Love.(4) -



「ゆいさんて睫毛長いよねー」
まじまじと見つめられるのは居心地が悪い。まして、相手が女の子と見紛うほどに可愛い里桜なら尚更だった。
「……そっちも充分長いと思うけど?」
「色も白いし」
「だから、お互いさまだろう? 本当に勉強する気あるの?」
見た目ほど幼くないと思ったのは、やはり勘違いだったらしい。 家庭教師をして欲しいと言われたから受けたにも係わらず、里桜からは勉強する気などちっとも感じられない。引き受けた手前、予定通りに進まないと優生の方が焦ってしまう。
「試験前でいいかなあとか思ってるんだけど? それより、俺は他に男の人とつき合ってる友達とかいなくて。勉強より、そっちの方を教えてもらいたいんだけどな」
可愛く小首を傾げられても、甘やかそうなんて気にはなれなかった。女の子に惹かれたことのない優生には、性別を聞くまで男かもしれないと疑いもしなかったような里桜の必殺技は通じない。
「あのねえ……」
当初の話とは違う、里桜の要望に盛大にため息を吐いてしまった。
「ゆいさんは他にいるの? 話できる人」
「まあ、話を聞いてくれる相手はいるけど……俺も男とつき合う友達はいないよ」
知り合いなら、若干できたような気がしないでもないが。
「友達にはできない話もあるでしょ? 中で出された時どうしてる、とか」
「なっ……」
優生がそういう話が苦手だというより、まさか里桜の口からそんな話題が出るとは思わなかったことに絶句してしまった。幼い容姿の里桜より、よっぽど顔を赤くしてうろたえてしまっている自覚がある。
「あっくんは、いつもゴム使う人?」
「……そういう話を他所ですると怒られると思うんだけど」
「他所じゃないでしょ」
突っ込む所が違う、と言い返す気力もない。見た目から想像していたのと里桜はかなりギャップがありそうだった。
「……俺の最初の相手は、こっちの都合とか一切構ってくれない人で初めての時にひどい目に遭ったから、すぐに出すようにしてるけど」
「ひどい目って、あの、暴力とか、そういうこと……?」
里桜は、まるで自分の身に降りかかってきたかのような痛ましい表情で優生を見た。そんな同情的な顔をされるようなことではなく、気を抜くと相手を過剰に警戒してしまう後遺症以外に困ることは特にない。
「中で出された時どうしてる、に答えたつもりだったんだけど……俺はそういうの知らなくて、放ったらかしにしてたから」
「そういえば、前に義くんに大変なことになるらしいって言われたことあるかも。どう大変なの?」
何と答えたら衝撃が小さいだろうか、と考える。見た目よりかなりあっけらかんとした里桜にはそれほど気を遣わなくても大丈夫だろうか。
「下剤みたいな感じかな」
「え……?」
「奥の方にいっぱい出されたら、結構短い時間でシャレにならない事態になるよ」
「げ……」
顔に似合わぬ悲鳴のような声が上がる。思っていた以上に里桜はショックを受けているらしかった。やはり、もう少し表現に気を遣うべきだったのかもしれない。
「それで早く出した方がいいって言ったんだ……それなら中で出さないでくれたらいいのにねえ?」
つい先日、中で出してくれと言ったも同然の優生としては答えに詰まってしまう。

「……あっくんて、おっきいんでしょ?」
唐突な問いに、何でもない顔をすることはできなかった。何の話かわからないととぼけるには、優生は自分でもわかるくらいに頬を熱くしてしまっていた。
何でそんなことを知っているのかと疑問に思う間もなく、里桜が心配げな顔で優生を覗き込む。
「ゆいさん、そんな細いのに大丈夫? なんか、壊れちゃいそうな感じ」
まさしく壊れかけて寝込んだばかりの優生は、すぐにはそんなことないとは答えられなかった。
「自分だって細いし小さいんだから、想像できるだろ」
「ゆいさんの方が細いって。あっくんと並んだら、ホント美女と野獣って感じだよ」
「淳史さんは野獣みたいじゃないよ、すごく優しいし」
思わず庇ってしまったのは、里桜が淳史を悪く言ったのかと思ったからだ。ひどく怒らせてしまった時でも乱暴に扱われたことはなかった。先だって寝込むことになったのも、優生が逆ギレして挑発したせいだ。
「うん。あっくんて優しいよね。やっぱり、する時にもそうなの?」
矢継ぎ早のあまりに率直過ぎる質問に優生は絶句してしまった。
「でも、俺にはさんざん子供っぽいとか男はムリとか言ってただけに、ちょっとビックリしたかも。ゆいさんと俺、そんなに違うのかな?」
「え……」
聞き間違いでなければ、里桜は淳史に思われたいということだろうか。
「そりゃ、ゆいさんの方が大人っぽいし美人だけど、あっくんの言ってたイメージとは違う気がするんだけどな」
「何て言ってた?」
「大人の、グラマーなお姉さんがいいって。俺みたいな色気のない子供には興味ないって」
「俺も同じことを言われてたよ」
「え? じゃ、興味ないってウソだったんだ?」
興味津々、と言った風な目を向けられると、さっきの心配が勘違いに思えてくる。
「そういうんじゃなくて、俺が前につき合ってた人と淳史さんが仲良かったから、別れることになった時に心配してくれただけだよ」
「でも、つき合ってるんでしょ。どっちが口説いたの?」
「俺じゃないよ」
「ってことは、あっくんの方なんだ? あっくんってどんな風に口説くの?」
また、里桜の瞳がキラキラと輝く。本当に、見た目にそぐわない野次馬ぶりだと思う。
「別に、口説かれたわけじゃないよ」
「え、だって、それじゃ、どうしてつき合うことになったの?」
何も知らないらしい里桜に説明するのは難しい。それに、あまり詳しく話して淳史の気を悪くさせてしまうのも怖かった。
「俺が行く所がないのをわかってくれてて、家に置いてくれたからかな」
「え、いきなり同棲なの?」
「同棲じゃなくて、居候だけど」
「居候? え、でも、籍入れたって言ってたのに」
「厳密に言うと親子になったんだよ、養子縁組したんだから」
「え? え? ゆいさん、あっくんと恋人なんじゃないの?」
訳がわからない、と言いたげにハテナマークを飛ばす里桜に理解できるように説明するのは難しい。面倒なので放っておこうかと思ってしまった。
沈黙が苦痛になる前に、玄関でドアの開く音が聞こえてきた。淳史と義之が帰ってきたようだった。
「あ、戻ったみたいだ」
できれば、里桜をリビングに待たせたままで出迎えに行きたかったが、一緒に立ち上がられてしまう。義之も一緒なのだから止めるわけにもいかなかった。
「おかえりなさい」
里桜が一緒にいるせいで、いつもの出迎えはできず、小さく声をかける。
「子守は上手くいってるか?」
最悪だよ、と言うわけにもいかず曖昧な顔で返す。出掛ける時と違って、里桜と義之の再会もずいぶん素っ気無さそうだった。
淳史の腕を取りそうな勢いで里桜が淳史の傍へ来る。部屋へ戻る間も待てないらしく、里桜の好奇心が真っ直ぐに淳史に向かう。
「あっくん、ゆいさんと恋人なんじゃないの?」
まさか、いきなりそんな直球で尋ねるとは思いもしなかったから、咄嗟に言い訳をする暇もなかった。淳史も、眉を顰めて里桜を見つめ返している。
「何の話だ? 勉強してたんじゃなかったのか?」
「社会勉強だもん。ねえ、ゆいさんと親子だって本当?」
「またそんなことを言ってるのか?」
俄かに漂う不穏な空気は、どうやら優生に向けられたらしい。
「客観的な事実を言っただけだよ、しつこく聞いてくるから」
優生の答えは淳史を怒らせてしまったらしく、不意に腕を取られて引きよせられた。思わず身を竦ませた優生の唇が塞がれる。
「やっ……」
抗おうにも、大きな手に後頭部を抱きよせられると首を振ることさえままならなかった。あまり機嫌の良くない時の淳史のクセのような、少しきつめに舌ばかり求められる息苦しいキスを振り切ることなどできるわけもない。
「子供とこんなキスをするのか?」
どちらに向けられたともいえない言葉に、優生はただ俯いた。そんなことはわかっている。ただ、まだ知り合ったばかりの里桜に踏み込んだ質問をされて、まともに答えるのに抵抗があっただけだった。
やや声のテンションを落とした里桜が、それでも質問を続ける。
「ねえねえ、じゃ、あっくんは何て言ってゆいさんを口説いたの?」
「おまえに言う必要はないだろうが」
「だって、ゆいさんは同棲じゃなくて居候だとか恋人じゃなくて親子だとか言ってたよ? あっくん、本当に両思いなの?」
どうして、この可愛い悪魔はこんなにも淳史をキレさせるのが上手いのだろう。
「優生?」
低められた声に背筋が震える。抑えてはいても、吹き出しそうな怒りを痛いほどに感じた。
里桜には悪いと思ったが、仕方なく弁明しておくことにした。
「淳史さんは親しいんだろうけど、俺は知り合ったばかりだよ? 勉強を見るとは言ったけど、そんなプライベートなことまでいちいちまともに答えないといけないの?」
「乗り気じゃなかったのかもしれないが、そんな言い方はないだろうが」
里桜を気遣うような淳史の言葉に、形だけでも謝罪をしようと思ったが、里桜に先を越されてしまう。
「ごめんなさい。俺、いきなり厚かましかったかも」
素直に頭を下げる里桜に、優生はすっかり悪者になってしまったような気がする。
「こっちこそ、ごめん。でも、もう俺にはそういう話はしないでくれないかな? 聞きたいことがあったら、淳史さんに直接聞いて」
その場を離れようとした優生の腕を、察したように淳史が掴む。これ以上、説教は聞きたくなかった。
「淳史さん、も、交代して? ちょっと休憩したい」
「疲れたのか?」
こんな時こそ、病み上がりを強調するべきなのかもしれない。
「うん。なんかだるいし、熱っぽくて。悪いけど、淳史さんがコーヒー淹れてあげて?」
「薬が切れたからか?」
額へと伸びてくる掌に軽く目を閉じる。これだけ神経を遣えば、優生の体温が1度くらい上がっていてもおかしくはなかった。
「ちょっと熱いな」
思った通り、微熱くらいは出ているようだ。
「横になってていい?」
淳史の目を下から覗き込むように見つめて表情を窺う。つい、甘えるような口調になっていた。
「しょうがないな」
肩を抱く腕に、小さく首を振って辞退した。一人でも挨拶をして寝室に行くくらいできる。
「ごめんなさい。俺、風邪が治りきってないみたいで熱っぽくて。ちょっと休ませてもらいます」
心配顔の里桜と、ずっと無言のままの義之に頭を下げる。
そっと淳史の腕から抜け出して寝室に向かった。里桜は気を悪くしたかもしれないが、後は保護者二人が機嫌を取ってくれるだろう。これ以上、その可愛い姿をした小さな悪魔に打ちのめされないうちに意識を切り離そうと思った。

寝室へ避難するとホッとした。
懐こそうな里桜と親しくするのは難しくないだろうと思っていたが、あのテンションに合わせるのは困難かもしれない。まさか、あんな風に淳史とのことを聞きたがるとは思ってもみなかった。確かに深い話をする相手に困るというのは事実だろうが、相手が里桜だからというだけでなく、優生には荷が重い。
軽く首を振って、もう考えるのはやめた。遮光カーテンを引いて、ベッドに横になる。目を塞ぐように腕を上げた。視界が暗くなると安心するのは何故なのだろう。
熱っぽい体に何か被らなければいけないと思ったが、もう体の下に敷いてしまった掛け布団や毛布を抜くのは億劫だった。
鈍くなる意識の中で、腕が枕を探してしまう。仕方なく、本来の枕を抱きよせる。淳史の匂いのするそれは、少しだけ優生の気を落ち着かせてくれるようだった。




淳史がノックなどするわけがないとわかっているのに、なぜか疑いもしなかった。
額に触れる手の感触も、ベッドを覗き込む気配も、後から思えば淳史とは似ていなかったのに、思わず手を伸ばしてその腕に縋ってしまった。
「本当に熱が上がってきてるようだね、淳史を呼んだ方がいいかな?」
その優しい声の記憶を探る。ぼんやりとした意識が辿り着いたのは、優しいというだけの共通項だったのかもしれない。
「いや」
思わず両腕を上げてその体を抱き寄せてしまっていた。少々物足りなく感じても、枕はないよりはあった方がいい。
優しい掌が髪を撫でていた。淳史のとは違う、繊細なほどに軽い指が髪に絡む。

優しい仕草に意識が沈みそうになった時、またドアの開く音に邪魔をされた。
「優生?」
不意に耳が捉えた声が、優生のすぐ傍から発せられたものではないことの意味に気付いて、今度こそハッキリと覚醒した。
「何をしてるんだ」
淳史の怒声に身を離しても遅かった。
「心配するようなことは何もしてないよ?」
落ち着いた声で返すその人の腰に、さっきまでしがみついていたことを認識して、ますます焦ってしまう。
「どんな理由があったとしても、優生に触るな」
「考え過ぎだよ、熱を診ていただけだからね」
「余計なことをしなくていい」
義之を押し退けるようにして、淳史は優生の傍までやってきた。さっきまで他の男にしがみついていた体を、強い力でその胸へ奪い取る。
「ごめんなさい、俺、寝惚けてたみたいで……」
どちらにともなく呟いた言い訳は、淳史の怒りを加速させたらしかった。
「あっ……」
痛いほどに掴まれた肩が乱暴な動作でベッドへ倒される。義之を意識して抗おうとする体が、体重をかけて押さえ込まれてゆく。
「いや」
「俊明だと思ったんじゃないのか?」
低めた声で問われた疑惑は自覚のなかったもので、咄嗟に優生は否定できなかった。認めたも同然の反応に、淳史はますます表情を険しくする。
「あっ……」
不意に股間に触れられて身が竦んだ。淳史の意図がわからずに、その手を拒もうと膝を立てる。少し乱暴に膝を割ろうとする手を外そうと暴れた。
「おとなしくしてろ」
「いや」
泣きそうに声を上げる優生の唇が強引に塞がれる。義之の気配が寝室からは居なくなったからといって、おとなしく身を任せる気にはなれなかった。
「や」
大きな手に顎を掴まれて、首を振ることさえままならない。突っ張ろうとする腕も、厚い胸板に阻まれて何の役にも立たなかった。
「……っん」
顎を固定されたまま貪られるキスに頭の芯がぼやけてくる。
わき腹のあたりに直に淳史の掌を感じるのは、シャツの裾が捲り上げられているからだった。
肉の薄い腹を辿って、明確な意思を持った指が一点で止まる。尖ってゆく先端を指の腹で挟まれて、つぶされるように擦られると神経が全てそちらにいってしまう。
「あ……ん」
手元を隠すジャマな生地を、淳史はもどかしげに抜き去った。それ以上のことは阻止しなければと思うのに、体は優生の言うことを聞いてくれず、淳史の手のくれる感覚を追うことしかできない。熱を帯びた体を更に追い上げようとする淳史を拒むのはもう無理だった。
「……は、あ」
晒された肌を辿ってゆく唇にきつく吸われるたびに、過剰なほどに体が反応する。ずっと不安で仕方なかった優生が欲しがっていたものが、そんな風に強く求められることだと淳史は知っているのかもしれない。
「ま、って」
体の方はともかく、ささやかな理性がこの状況の不適切さを訴える。少なくとも、来客中にするような行為ではないことは間違いなかった。
「お客さん、は?」
「放っておけば帰るだろう」
「そんな、勝手な……」
「もう黙ってろ」
何かに追い立てられるように忙しない手に、着ているものがすっかり奪われてゆく。抗うほどに淳史をムキにさせてしまうらしく、手荒なほどに優生の体を開かせようとする。
「え」
優生の抵抗を軽くいなして体を裏返された理由は考えるまでもなかった。背後に聞こえる衣擦れの音に本気で怯えてしまう。
「いや」
優生が後背位を嫌がることを知っているはずなのに、敢えてその体位に持ち込もうとする淳史が信じられない。
「あまり暴れたら優しくできないかもしれないぞ」
脅迫めいた言葉に翻そうとした体が止まる。優生が望まない限り、淳史が乱暴なことをするはずがないと知っているのに、癒えたばかりの体はまだ痛みを忘れていなかった。
「ぁ……っん」
おとなしく抵抗を諦めた優生の中へ、淳史は慎重に身を沈めてきた。優しく扱われているとわかっていても、より深い所まで入ってこようとするのを止めたくて、つい体に力が籠ってしまう。
「優生、それじゃ入れられない」
「いや」
「ダメだ」
高く掲げられた腰がひどく恥ずかしい。伏せた顔の下に置いた指を噛むことで、堪え切れない声を少しでも抑えたかった。
リビングとの壁は特に厚いわけでなく、いくら押し倒される瞬間を義之に見られているとはいえ、決定的な事態を自ら暴露するようなことはしたくない。それが淳史の気に障ると思う余裕はなかった。
「ぃ……あ、ああっ」
深く、所有を刻み付けるかのように強く突き上げられると、唇と指の隙間から声が洩れてしまう。
そんな大人げない意地悪をしなくても、優生が淳史のものだということは、本人たち以上に客人たちも理解していたのだったが。




濡れた目元に唇が触れる。
余計に泣いてしまいそうな優生を抱き直す腕こそが、束縛するための鎖なのかもしれない。
「起きられるか?」
どんなに優しく尋ねられても、頷くことはできなかった。
どんな顔をして出ていけばいいのかわからない。
「おまえが気にするほど何も思ってないと思うが」
気にしているのは相手の反応ではなく、強引だったとはいえ来客中にこんなことをしてしまった自分の節操のなさだ。
気まずい思いでリビングに戻ると、二人はもういなかった。気を遣ったのか、耐え難かったのか、冷凍室にアイスを残して義之と里桜は帰ってしまったらしい。
カウンターに凭れかかるようにして電話をかける淳史の言葉を聞くともなく耳に入れながら、だるい体をソファに投げ出すように座った。
電話の相手に軽口をたたく淳史が、少し憎らしく思えてくる。相手に対しても、淳史は僅かも悪かったとは思っていないようだった。優生が思っていた以上に、淳史は人目など気にしないタイプなのかもしれない。或いは、相手の方にもそんな気遣いは不要なのかもしれなかった。
淳史と相手はともかく、優生は次に会う時のことを思うと気が重かった。引き受けた以上、二度と会わないというわけにはいかないのだから。
「優生」
憂鬱な原因を作った張本人が、電話を終えて優生の方に近付いてきた。隣に腰を下ろすのとほぼ同時に優生の肩を抱く。胸元へ引き寄せるのは優生の体を気遣ってのことだろうが、それくらいなら二人きりになるまで待って欲しかったと思った。



- Jealousy In Love.(4) - Fin

【 Jealousy In Love.(3) 】     Novel       【 Jealousy In Love.(5) 】  


なかなかキリ良く終わる(続ける)ことができてなくてごめんなさい。
淳史のバースデーに間に合うように更新したかったので……。
予定以上にゲストキャラが出張りたがって、収集がつかなくなりつつあります。
次も、もうしばらくこんな感じで続きそうです。